エピソード11:自費でパイロットのライセンスを取得し、日本でエアラインパイロットとして就職する道とは。私立の操縦学科や航空大学校と何が違うのか。その1
こんにちはトロポです。
前回は私立大学のパイロットコースの比較を行いました。会社にはこだわらない。お金も何とかする。エアラインパイロットになりたいという人には良い選択肢だという記事でした。
在学生の方、指摘したいことがありましたらツイッターやこのブログのコメント欄(私が承認するまでは一般公開されないので、公開されたくない方は匿名希望ですと書いてください)
にぜひ意見を寄せてくださいね。
信頼できる記事にしていきたいと思っています。
- 自費ライセンス取得とは??
- 日本で自費でライセンスを取得できるのはどこ??
- 日本でパイロットになりたいのなら海外のライセンスを持っていたとしても日本のライセンスを取得しなければならない。
- PPLは学科試験に合格するだけでアメリカ→日本のライセンスに書き換えられるがそれ以外は実技試験にも合格しなくてはならない。
- まとめ
自費ライセンス取得とは??
文字通り自分でお金を出して訓練所で訓練を受けることですが、エアライン界隈では自費でのライセンス取得とは、航空大学校や私立大学のパイロットコース(東海、法政、桜美林、崇城、千葉科学、工学院)、自衛隊以外での養成所を選択して実費で訓練を受けることを指します。
自費ライセンス取得の世界には日本の訓練所で訓練する世界もあれば、海外のフライトスクールで訓練をする世界もあります。
いずれにせよ必要なライセンスを揃えて、エアラインパイロットの募集に応募して合格すればパイロット候補生として入社です。
海外の訓練や就職事情はLuke Szkさんやたーかさんなどをフォローすると理解が深まるかと思います。
南カリフォルニアのタワー空港で訓練するメリットはなんと言っても忙しい空域なのでATCがかなり鍛えられることです。また天気がいいのでプライベートのときに飛べないことが少なくモチベーションキープが容易です。午前中は低い雲(マリーンレイヤー)がかかるのでIFRにも適しています。
— Luke Szk (@aviator0716) 2019年3月31日
😂😆何時もの仲の良い、エアバス乗りの機長候補の友人達と訓練開始数日前に最終的な事前勉強中。5時間集中なんて、あっという間‼️💕最高に捗るし、お互い弱いところを指摘できるから最高‼️ pic.twitter.com/3yrWIp6aeU
— たーか @ステイサム/何時まで持つやら全開中🇺🇸🌸🇯🇵🛩🚁🏍🏎 (@Jet_Driver_) 2019年3月14日
日本で自費でライセンスを取得できるのはどこ??
民間訓練会社と呼ばれる場所ですね
国の資料に載るこの4つがメジャーな会社ですかね。
本田航空、朝日航空、中日本航空、大阪航空
私の周りで自費取得→エアラインパイロットになった人は、朝日航空や本田航空が多いので私が聞いている口コミは基本その2つの会社からのものだと思ってください笑
日本でパイロットになりたいのなら海外のライセンスを持っていたとしても日本のライセンスを取得しなければならない。
これは国が定めていることですし、航空会社の募集要項もJCABのライセンス(=日本のパイロットライセンス)を所持していることが確実に要項に盛り込まれているので自費組で日本のエアラインに就職希望の方は必ずここをクリアする必要があります。
どのライセンスも学科か実技、その両方の試験をパスしなくてはなりません。
ライセンスの説明はエピソード3で解説しています。
そしてここにも色々とほんと色々とあるんですよね。
話を聞くたびに驚きます。
PPLは学科試験に合格するだけでアメリカ→日本のライセンスに書き換えられるがそれ以外は実技試験にも合格しなくてはならない。
PPL(自家用操縦士) のライセンスをアメリカから日本(=FAA→JCAB)のライセンスに書き換えるのには学科試験をパスするだけで可能です。
しかも5科目ある内の航空法規その1科目のみの合格で大丈夫です。
しかしそれ以外のライセンス全て、例えばCPL(事業用操縦士)は学科試験だけでなく実技試験にも合格しなくてはなりません。
実技試験がある理由としてはアメリカと日本ではフライトの環境が違うからというところみたいですね。
空域は狭いし、狭い中にVERとIFRがうじゃうじゃしてたり、ATCはフレーズがきっちり決まってるし、山、川、湖、住宅密集による複雑な気象条件などなど、ティアドロップのアプローチとかもアメリカではあまりやらないんじゃないでしょうか?
まだパイロットの世界に飛び込む前の方は、日本で訓練すれば面倒くさいことしなくていいじゃんと思うかもしれませんが、そこにはお金の話が絡んでくるのです。
海外での訓練は日本で行うのに比べて圧倒的に安価なので、海外で訓練して日本で書き換えての方が日本でイチからより訓練費が抑えられます。
数100万単位で変わります。
朝日航空も事業所は八尾ですが、初期訓練は海外で行ってますしね。
さてライセンスの書き換えですがお金の話が続きます笑
日本で書き換えの試験を受けるまでの訓練費用ですが、私の友人で朝日航空で訓練していた人は計器飛行証明の書き換えに500万くらいかかったとかなんとか言ってました。
事業用の書き換えも合わせるともっと投資してます。
ちなみに彼は朝日航空→大阪ベースの航空会社に就職できました。(本人の匿名を守るため会社は伏せます)
バロンなどの双発機で1~2時間訓練したらあれ?じゅう...数万飛んだ....
そんな世界です。
燃費、施設利用費、コーチ代、機体のレンタル代、諸々かかりますから。
訓練費用は訓練会社によってバラツキがありますが、結局私立大学にしても自費訓練にしても1000~2000万の投資は覚悟が必要ということです。
記事が長くなったのでその2に続きます。就職についても。
まとめ
自費ライセンス取得とはエアライン界隈では実費で民間訓練所で訓練を受けることを指す、1000~2000万の投資のイメージが必要。
日本のエアラインパイロットになるには日本のライセンスが必要。
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そうなれば私が自分のつてで色々なエアライン関係者に実情を聞いて、その結果を記事にまとめることができるので皆さんに有益な情報をもっともっと送ることができます。
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おしまい。