エピソード13:自費でパイロットのライセンスを取得し、日本でエアラインパイロットとして就職する道とは。私立の操縦学科や航空大学校と何が違うのか。その3
こんにちはトロポです。
前回の続きです。自費でのパイロットライセンス取得を目指すのなら覚悟してください。Q&Aつきです。
- いったい航空大学校や私立大学と自費は同じライセンスを取るはずなのに何が違うのか?
- もう航空大や自社養成が全滅して26才、エアラインパイロットになりたい。どう思う?
- 19才、一般大学に来たけど大学を辞めて自費で訓練を受けて早くエアラインパイロットになりたい。
- 自費でライセンスを取る以外選択肢ないという方へ、どこで訓練を受けるべきか
- 自費組の友人を見てきて思うこと
- まとめ
いったい航空大学校や私立大学と自費は同じライセンスを取るはずなのに何が違うのか?
私も学生の頃はそう思っていましたが、今はその違いが良くわかってきました。
航空大と私立大学もそれぞれ全然違うし、なんなら私立大学の中でもどの大学に入るかでマインドや考え方が全然違うと思います。
ここではどこが良い悪いとかそんなのは書いても無駄なので書きません。
恵まれた訓練環境の航空大でも、Failしてしまってライセンス自体も取れない人だっています。
安定した財閥系商社をやめて、覚悟を持って自費でパイロットの訓練受けてた人も知ってます。
自費で取る方々の人間性が他より劣るなんて微塵も思いません。
ただパイロットの世界における優秀さは一般社会や企業の中のものとはちょっと違うと思うんです。
同じライセンスを取るとはいえ、それまでに学ぶことは出身ソースそしてその人自身の人間性で大きく変わります。
とにかく1つの事実としてエアラインパイロットになりたいならば、自社養成、航空大、私立大(転入も可)に行くという選択を取った方が就職が現実的です。
もう航空大や自社養成が全滅して26才、エアラインパイロットになりたい。どう思う?
私立大学パイロットコースへの転入をすすめます。理由は上記までのブログの内容の通りだからです。
良記事!( ◠‿◠ )
— たか機長@パラオで夢を叶えた生き方 (@Taka_A320) April 2, 2019
資金に余裕があるなら私大経由でエアラインがより確率高いと思います。次第の方が選択肢が広がる印象。推薦制度やコネクションがあるじゃないですか。そのパイプは大きいですね
他方、自費も自分の周りを見ると98%ラインに入っています(自分を除く涙)
但し選択肢が狭くなる
たか機長と同意見です。
19才、一般大学に来たけど大学を辞めて自費で訓練を受けて早くエアラインパイロットになりたい。
航空大学校を受験するか私立大学のパイロットコースへの転入をすすめます。
航空大学校は大学2年でチャレンジできます。ミニマムの年齢で入学できれば私立大学卒業と同じ若さでエアラインに入れます。就職先も広いです。
自費でライセンスを取る以外選択肢ないという方へ、どこで訓練を受けるべきか
朝日航空か本田航空をオススメします。
理由に関してはそらとぶみかんさんがツイートされた通りです。
どこで訓練するかは非常に大事です。私大なら東海、桜美林、崇城、法政、訓練校なら朝日、本田。エアラインは信用やコネクション、採用担当の責任問題もあるのでどこの馬の骨かわからん人材は中々採らないのが現状です。一般大卒業の方でも相当数私大に再入学したり研究生として訓練してる人もいます。
— そらとぶみかん (@flyingmikanp) April 2, 2019
どこで訓練するのかは非常に大事です。パイロットの不祥事は全国的なニュースになります。「何をしでかすかわからない人」を採用するのはリスクがあります。
朝日航空や本田航空以外からも就職している人もいるとは思いますが、きちんと教育を受けているという証明はあるにこしたことはありません。
自費組の友人を見てきて思うこと
エアラインパイロットになるには当たり前ですがエアラインに選ばれる必要があります。ライセンスさえ取ればと安易に考えるのではなく、自費取得は覚悟が必要です。そもそも日本でエアラインパイロットという仕事で働きたい人はたくさんいるし、
どれだけ自分が「誰よりも努力してきた」、「優秀だ」、「プロペラ機で教官もしてきた」、「ハワイの使用事業でプロとしてたくさんのお客様を遊覧飛行で笑顔にしてきた」
と思っても日本の就活のルールがこのブログで書いた通りなので、エアラインに就職できるときはできるしできないときは本当にできない。
です。2015~くらいからはたまたま景気が良くて自費組からの就職もたくさん聞きますが、いつまでこれが続くかは何ともいえません。
今はパイロット不足とは言われているものの自費組は茨の道です。
このブログを読んで不快に思われた方もいらっしゃると思いますがなるべく事実だけを書いたつもりです。
このブログを読んでやっぱりパイロットは諦めようと思われる方もいらっしゃるかもしれません。それはそれで懸命な判断と言えると思います。この逆境や条件で諦めたくなるならやめた方が良いと思います。
煽っているわけではありません、サンクコストバイアスがかかります、ここまで自分はたどり着いた、時間も金もかけたんだから絶対エアラインパイロットになる!
そこにPLAN Bを用意していますでしょうか?何歳まではエアラインへの就職にチャレンジするのか、諦めるとしてその後の人生をどう生きるか。決めていますか?
私の知り合いも一時期メンタル、追い込まれていました。
強い気持ちと覚悟が必要に思います。覚悟とはライセンスをとってもエアラインには入れないかもしれないがそうなったらもう仕方ない、と思える覚悟です。
偉そうに書きましたが、それでもエアラインを目指されるのであれば全力で応援させて頂きます。
若ければ若い方がいいです。
それにLCCなどはこれからまだ機体数が増える=必要なパイロットの数も増えるので今年いますぐだとか来年すぐ訓練に入るというのであれば2年して必要なライセンスを揃えて就職活動をする頃はまだ採用がたくさんありそうなので大大大チャンスではあります。
まとめ
自費で取る前に私立に転入できないか検討してみてください。
自費という道を選ぶなら朝日航空や本田航空をまずは考えてみてください。
記事に関してツイッターされてる方はぜひリツイートをお願いします。
リツイートして頂ければどういう情報を求めてこの記事を人が見ているのか、私の中で情報が集まります。
そうなれば私が自分のつてで色々なエアライン関係者に実情を聞いて、その結果を記事にまとめることができるので皆さんに有益な情報をもっともっと送ることができます。
トロポ@東京×パイロット×ブログ (@tropo_aviator) | Twitter
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おしまい。